血統書付の一般庶民である私だけれど、ときどきセレブな気持ちを味わいたくてお金持ちが集う高級デパートに行ってみることがある。そういう高級デパートは駐車場の風景だってそんじょそこらのショッピングモールとは大違いで、ベンツ、BMなどがまるで高級車ディーラーのように並んでいる。日本車であってもレクサスとかエルグランドならまだ恰好がつくけれど、我が家のような5ナンバーのノアなんかおおよそ場違いで、乗り降りの際にはついコソコソしてしまう。そんな高級デパートでは、デパ地下にある高級パン屋でフランスパン一本を買うのがせいぜいの贅沢だ。

それにしても高級デパートの店員というのはどうしてあんなにお高くとまっているのだろう。あの人たちの嗅覚は金持ちかそうでないかを嗅ぎ分ける訓練でもされているのか、私だって一応客だと言うのに、見向きもされない(被害妄想かもしれないけれど)。お高くとまっているのは店員だけじゃない。トイレですらもそうだ。私がよく行くデパートだけかもしれないけれど、そこのトイレは「私はうんこなど流しませんわ、ホホホ…」とでも言っているように思えるくらい、水流がか弱すぎるのだ。

以前、グッチの高級さに圧倒されてお腹をやられてトイレにこもったときなんて、何度流そうとしても流れずそのまま逃走してしまったことがあった。清掃の方、すみませんっ!と情けない気持ちでいっぱいだったけれど、いや待てよ、デパートのトイレが流れないのは私のせいですか?とふと思った。金持ちだってうんこくらいするだろ。それなのにどうしてあんなに水流が弱いんだ?それとも金持ちはいいものばっかり食ってるから、庶民のと違ってすぐに溶けるうんこだってーのかい?でもそんなクレームをつけたらもう二度とその高級デパートの敷居は跨げまい。

「行く前に必ずコンビニで用を済ます」それを教訓にし、今日も私は高級フランスパンを買いに行くのだ。